陰謀論と内幕話

この記事を読みながら思ったけど、陰謀論的なものをすごく警戒・批判する人でも、ここに引用されてるような「運動の内幕」みたいな話は、簡単に信じ込んでしまうんだよなあ。



受けとる側の態度としては、あくまでひとつの「うわさ」とか「未確認情報」として読んでおくべきで、そこから何か実情が理解できた、みたいに思ってしまうことは危険だろう。
別にこの書き込みをした人が嘘を言ってるだろうというんじゃないけど、出来事の推移というのは、見る位置によって色んなふうに解釈(叙述)できるわけだから、たとえば自分が「運動」にいい印象を持ってないからといって、「運動」に対するネガティブな情報(裏話)に無批判に飛びつくというのは、よくない。
陰謀論批判」って、そういう心性を批判してるんじゃないの?
誰でも一元的な「真実の物語」に納得したいという気持ちがあって、それが現象についての自分の趣味や志向にあった解釈をもたらしてくれるものなら、自己批判(反省)なく暴走してしまう場合がある、ということへの批判だと思う。


もちろん、思いっきり自戒を込めてるわけだが。