丘陵

たまには、日記らしいことも書こう。

先日、箕面に住む知人をお訪ねした折り、小高い山上にある展望台から、自分が住む千里の丘陵越しに大阪の都心部の町並みを一望した。スペインの画家が描く風景画のなかの丘のように、圧倒的な存在感を漂わせる丘の姿に比べて、林立するビルの群れは、まるで蜃気楼のように実体のない薄っぺらなものに見えた。普段、その上で意識することなく生活している大地に対する、かすかな畏怖の感情が自分のなかに生じていた。