仕事に行くのに、毎朝八時ちょうどに家を出ることにしている。
部屋には時計がないため、出かける２０分ぐらい前から音を小さくしてテレビをつけておき、画面の表示で時間が来たことを確認して出かけるのである。チャンネルはいつもNHKなので、番組の進行を見てれば大体の感じで時間は分かる。
それで、今朝(金曜の朝)もいつもどおりに起きて支度をし、さあ出かける時間になったぞと思ってテレビを消しながら画面の隅の時刻表示をチラッと見ると、なんと「７：００」の表示が・・。
このとき思ったこと。
ああ、NHKやっちゃってるよ。
放送事故だな、こりゃ。
しかし、このラッシュ時に時刻の表示を一時間も間違うなんて、考えられない大ミスだ。
どうかしてるわ。
そう呆れながら外に出て戸締りをし、駅に向って歩き出そうとして、どうもいつもと周りの様子や明るさ、気温などが微妙に違うような気がし、念のためにと時計がわりにしているケイタイの画面で時刻を確かめてみると、
えーっ、７：００？！
つまり、間違ってたのは自分の方で、普段より一時間早く起きてしまって出かけようとしてることに、まったく気がつかなかったのだった。
これにはびっくりした。
どうも勘違いしてしまった原因のひとつは、この時間のNHKの番組では、７時直前と８時直前の構成がだいたい同じような進行になってることがあるらしい。ほとんど何の違和感もなく画面を見ていた。
それにしても、気づかんか？じつはその直前までパソコンも使ってたので、そこでも時刻表示を見てたはずなのである。
自分が勘違いしているという疑いは露ほどももたず、NHKの画面の表示の方を即座に疑うとは・・。
まあ、自分らしいと言えばらしいんだけど、「マスメディアを鵜呑みにしない」といっても、こりゃ程があるな(笑)。
ていうか、そこまでは漠然と番組の進行を「いつも通り」だと感じながら見ていて、まったく疑問をもたなかったわけだから、これは逆に「鵜呑み」にしてるわけか・・。
まあなんにせよ、今後はもうちょっと自分の主観にも懐疑的になったほうがいいかも知れないと思った。
もう遅いかな？
