前回のエントリーを受けて

前回のエントリーだが、コメント欄やブックマーク、TBなど、色々と反響があった。
それだけ多くの人に関心を持って読んでもらったということで、ありがたい。
これらのニュースが、マスメディアでどの程度報道されているのか分からないが、ここを読んではじめて知ったという方もあるようで、こういう出来事があったことをより多くの人に知ってもらっただけでも、エントリーをあげたことには意味があったと思う。


「犯行の動機も分かってないことだし、ヒステリックに騒ぐのはよくない」というご意見もあるが、ぼくは襲われる恐怖や、マスコミ、政治家の発言、ネットの状況などから在日の人たちが受けるだろう心理的な圧迫感をかんがえたら、「こういう行為は許せない」ということは、出来るだけ言う必要があると思う。
自分が直接体験したわけではないので、ここに今は書かないが、とくに拉致事件の発覚以後、怖い体験や辛い思いをしたという話を、在日の友人から何度も耳にしたり、伝え聞いてきた。
もちろん、今の社会のなかで、「在日」だけが怖い思いをしてるというわけではないだろう。たとえば、野宿者への襲撃なんて、日常的に起きているし、それこそ「騒ぎすぎる」のはよくないかもしれないが、幼い子どもが狙われる犯行が増えているらしいというのは、親御さんにとっては冷静ではいられない事態だろう。
でも、「在日」に限らず、なんらかの属性やレッテルを理由に、バッシングの対象になったり、衝動的もしくは確信のうえの暴力の対象にされる人が生じるということは、やはり基本的にはぼくたち自身が防いでいかないといけないものだと思う。出来ることは、限られてるけど。


でもほんとに、この犯人がどういう人であれ、その個人に責任や悪をおしつけて済ませるということには意味がないと思う。
社会のなかで立場の弱い人たち、それも子どもに、行き場のない暴力がいわば「押しつけられる」ような社会。そのあり方こそを変えていかないと、状況は変わらない。