最近、町を歩きにくいのは

珍しい飛び出しくん

町角に
警官多し
雛の春


このところ、学校や子どもたちを狙った凶行が頻発しているためであろうが、特に小学校の周辺などには警備の人が多く立っている姿を見かける。また、小さい子どもたちの集団下校に先生らしい人が付き添って歩く姿も目にする。
ぼくは、いま仕事を何もしていないので、昼間近所をぶらぶら歩くのを日課にしているのだが、正直学校の近くなどは歩きにくい。不審がられて通報されるとまでは(今のところは)思わないが、警備の人たちや、子どもを心配して迎えに来ている保護者の人たちにすれば、平日の昼間にパッとしない格好の中年の男が学校に近づいてきたら、ちょっと緊張するのではないかと思う。ぼくの側にしてみれば、触らぬ神にたたりなし、という感もある。
だがぼくも、率直なところを言うと、子どもたちが遊んでいる町中の公園に、大人の男の人が一人だけ居る光景などを目にすると、ドキッとすることがある。その人にしてみれば、何の気もなしにただ時間を過ごしているだけなのだろうが、どうしても「不信の眼差し」で見てしまうのだ。だから、セキュリティーに過敏になる親たちや地域の人たちについて、どうこう言える立場でもない。
まして、ぼくには経験がなくてわからないことだが、小さい子どもを持つ親たちの「安全」を願う心情は切実であろう。

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