沖縄に基地をおしつけたくないねん!4.25沖縄県民大会に連帯する京都集会

今日になってこんな報道が飛び込んできた。
http://www.asahi.com/politics/update/0424/TKY201004240186.html?ref=reca


こんな報道がされるような状況であるということ自体、まったくとんでもない話だ。



鳩山首相は、この問題に関して当初から繰り返し、「沖縄の皆さんにもご理解いただけ、アメリカにも理解いただけるように」という趣旨の発言を行い、まるで沖縄の人たちとアメリカの双方が負担を強いられている、もしくは負担や譲歩を強いられる(日本によって?)存在であるかのようなことを言ってきた。
その挙句の果てが、沖縄にだけ「理解」することが当たり前のように強要されるかのような昨今の報道や政治家の物言いであり、そしてついに今日のこんな報道である。
だが現実は、沖縄に基地が存在することによってアメリカと、そして日本から負担と苦しみを強いられているのは、ひとり沖縄だけである。アメリカは、沖縄に基地を置くことによって無論沖縄に甚大な負担と苦痛を背負わせているわけだし、日本はそのアメリカの戦略に同調し続けることによって、沖縄にこれまでも今後も負担を強い続けようとしているわけなのだ。
鳩山の上のような物言いは、この現実の不当な構造(これを暴力的と呼ばなくて、何をそう呼ぶのだろう)を見えなくし、アメリカの戦略の円滑な遂行のための地ならしを行って、軍事と暴力の論理のなかで弱者の位置に置かれた者が負担を我慢し続けるという、この構造の維持を図ろうとするものだと言うしかない。
こうした論理がまかりとおって、沖縄の状況が変えられずに続くことが、許されてはならない。


ここで日本の政治がなすべきことは、アメリカの軍事戦略を批判・否定し、「基地が不要である現実」をアジアに作り出す方向で努力を積み上げていく、ということ以外ではありえない。
弱者の位置に置かれた者が、不当な負担を我慢し続けるということこそ、軍事と暴力の論理そのものの現れに他ならないからだ。
そのことは、沖縄という土地の歴史が証明している(させられてきた)ではないか。


ところがあろうことか、日本の右派・保守派の多く(橋下のようなネオリベ派を含む)は、この機に乗じ、「沖縄の負担を軽減する国民(市民)的責務」というような欺瞞的で実は自己矛盾的なロジックを用いて、核保有を含めた日本の「自立的な」軍事力の強化か、さもなくば沖縄以外の地域への基地機能の移転などによる日米の軍事協調の新展開を画策している有様である。
それらは実のところ、弱い者に死や苦痛や屈辱を押し付け、権力による人殺しと搾取を正当化しようとする、戦争と支配の論理の変奏に他ならないのだ。
私たちがなすべきことは、この論理のあらゆる変奏にノーを言い、その抵抗の力によって「基地」を論理的にも現実的にも地上に存在しえないものとしていくこと以外にはないはずである。
「基地を無くせ」という叫びだけが、基地を必要不可欠のものに思わせているこの現実の構造を変えられるのだ。


以下、転載。

<4.25スピンオフ企画1>
沖縄に基地を
おしつけたくない
青空お茶会@三条河川敷

にちじ 2010年4月25日(日)15:00〜17:00
ばしょ 三条河川敷
ないよう みんなで語り合おう
(サーターアンダギーとさんぴん茶を用意しています。各自のコップ持参歓迎!)

辺野古の基地建設を止めたいと集まった京都行動。6年間、私たちは色ん
な思いを抱え、関わってきました。時には自分の生き方と平和、時には基
地を押しつける側の責任を考え、道行く人に語りかける言葉を探してきま
した。沖縄で10万人の県民大会が開かれるこの日、私たちは鴨川でゆっく
りと基地問題を考えるお茶会を開きます。みなさんもぜひ。

※ この企画は、同日17時から開催する「沖縄に基地を押しつけたくない
ねん!京都集会」の直前企画です。沖縄の県民大会の開催時刻にあわせて
、市民に呼びかけようと京都行動メンバー有志で取り組みます。

主催:京都行動メンバー有志

<4.25スピンオフ企画2>
沖縄に基地はいらない
青空ジュゴン折り紙教室

ジュゴンは豊かな海のバロメータ
そのジュゴンの小さな折り紙を作ることで
私たちはジュゴンと連帯?できるだろうか
沖縄に基地はいらないという願いを込めて

ジュゴンの折り紙をその達人がお手伝いします。
お子さん連れにとっておきの企画です。
いや、いや、おじさんもどうぞ。

主催 京都行動メンバー有志マッツーおじさん
協力 ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)
ジュゴンを折ってジュゴンを守ろう」という動画があります(SDCC制作)。
ぜひご覧ください。
http://www.youtube.com/user/SDCCDugong#p/a/f/1/SttDlaai4M8


【本集会】はこちら
・・・・・・・・・・・

沖縄に基地をおしつけたくないねん!
4.25沖縄県民大会に連帯する京都集会
普天間基地撤去・新基地建設反対―


にちじ 4月25日(日)開会17:00 デモ出発18:00
ばしょ 三条河川敷(三条大橋西詰)


沖縄の基地問題をとりまく状況が、大きく変わるかもしれない!
そんな期待を背負って動き出すかに見えた鳩山政権は、しかしいまや、口を開け
ば「県内移設」を唱えるばかり。
キャンプ・シュワブ陸上案」、「ホワイト・ビーチ沖案」…新聞やテレビを通
して伝わってくる情報は、なんだかもう、アメリカには逆らえないんだから仕方ない、
あきらめろとでも言っているかのよう。
でも、本当にそうなんだろうか。なぜ、また沖縄に?

このような政府側の動きに対し、沖縄ではこの間、さまざまな形で反対の意思表
示がなされている。
今年に入ってからだけでも、1月には名護市長選挙、2月には沖縄県議会による意
見書の全会一致での可決、3月には名護市議会をはじめとする県内の各市町村自治
体での県内移設反対決議…

そして4月25日には、「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、
国外・県外移設を求める県民大会」が開かれる。
県内移設に反対する集会では初めての超党派で、10万人規模の参加を目指すとい
う。

生活に米軍基地の存在が深く入り込んでいる沖縄に暮らしながら基地を拒否する
ことは、たぶん、身近に基地のない私たちの想像をはるかに超えて難しい。
それを切実に、身をもっていちばんよく知っている人々が、それでも、拒絶の声
をあげている。
基地に反対し続けてきた人たち、受け入れてきた人たち、内心は基地のない沖縄
を望みながらもさまざまな事情から表立って言えずにいた人たち…
さまざまな立場のウチナーンチュが、それぞれの思いをもち、それぞれの怒りを
もって、一つの場所に集まろうとしている。

この文章のはじめに「沖縄の基地問題」と書いたけれど、本当はこれは「日本」
の問題で、私たち一人ひとりの問題だ。
それを選んでいる/いないに関わらず、<沖縄に基地をおしつけること>を選ば
されてしまっている私たちが
「もうおしつけることをやめたい」といわなければ、この問題は終わらない。

だから、私たちはここから声をあげよう。
きれいごとじゃなく、今、それが必要なことだから。
この期に及んで「県内移設やむなし」なんて言わせてる場合じゃない、
これ以上、沖縄に基地の負担をおしつけたくない!

同じ思いでいるあなたの声が、状況を変える力になります。
25日、よければ、一緒に。


【賛同団体】
ぐるーぷちゃんぷる
京都在住うちなーんちゅの会
京都沖縄県人会
平和憲法の会・京都
核も基地もない平和な沖縄をめざす京都の会(京都沖縄の会)
アイヌ・沖縄を考える会
(4月4日現在)

主催:沖縄・辺野古への新基地建設に反対し、普天間基地の撤去を求める京都行
動★(問い合わせ:090-2359-9278)
ブログ:http://kyoto-action.jugem.jp/