雨のダービー

いくらなんでも差し馬には気の毒な馬場だったが、意外と良馬場でもあの二頭で決まったかもしれん。勝ったロジユニヴァースは強かったが、リーチザクラウンの差し返した二着も値打ちがある。


ロジは、皐月賞の敗因は体重が減ってたことぐらいしか考えられんので、馬体が戻った今回は、諸条件に関係なく実力どおりとも思える。
リーチも、「単騎」でなくてもマイペースで走れればあのぐらいの結果は出せる馬だろう。むしろ、良馬場なら勝ってたかもしれん。
とはいうものの、この二頭とも、皐月賞の大敗から、多頭数のもまれる競馬は向かないのではないか、という気もしていた。
そのへんはどうなのか?
不良馬場だっただけに、いまいち判然としない気もする。


それはそれとして、多くの人が思い出しただろうが、このゴール前は、ミホノブルボンが勝った92年のダービーにそっくりだ。
あのときもたしか雨が降ってた。
圧勝したブルボンを追って、人気薄のライスシャワーが二着、マヤノぺトリュースの猛追をきわどくしのいで、たしか万馬券を作ったのだ。今回は、マヤノの役がアントニオバローズになった。
そしてこの年の菊花賞では、大差がついていた一着と二着が逆転する。
今年はどうであろうか?