またニュース23で

今日もニュース23を見てたら、やはり、韓国の政権批判のデモが、竹島問題をめぐる日本大使館への「反日デモ」に移行しそうだ、というニュースをやってた。
今回も、系列の毎日新聞の論調を、そのまま伝えてるようだ。
http://mainichi.jp/select/today/news/20080718k0000m030135000c.html


さて、「ニュース23」のそのニュースのなかでは、政権批判のデモ参加者向けに「日本軍国主義反対」とハングルで書かれたゼッケンが売られてる映像が、両方のデモの「連動」の可能性を示す材料として流されていた。
「日本軍国主義」には、無論、ぼくも反対である。「竹島は韓国の領土だ」という主張が、たんに国家主義的なものとしてなされるのには賛成できないが、「日本軍国主義」の復活の恐れのようなものを、この問題に限らず、(とくに)最近の日本政府や社会の動きに見て、それに対する不安・危惧・抗議を「反日デモ」と呼ばれる形で示すことに関しては、戦争なり植民地支配なり軍国主義や軍事国家なりに反対する以上は、賛成しないわけにいかないであろう。
「ニュース23」や毎日新聞は、そうしたもの、つまり戦争なり植民地支配なり軍国主義や軍事国家なりに、反対ではないのだろうか?
『今後、反政府運動反日運動と連動する可能性を示す現象』などと、公安警察の分析のようなことを書いてるひまがあったら、両方のデモに参加するような人たちにどんな意見や心情があるのか、不幸な暴力と誤解の拡大を防ぐためにも、日本の読者・視聴者に正確に伝える努力をするべきだろう。