2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪市による朝鮮学園提訴

以前からこういう動きがあると聞いてはいたが、橋下市政がとうとうこういう行動に出た。 大阪市が朝鮮学園を提訴 学校敷地の明け渡し求める http://www.asahi.com/national/update/0129/OSK201301290079.html?tr=pc (関連記事 なめ憲!憲法を守る意思表示の会)…

体罰はなぜ悪か、について考える

体罰について考える際、まず「体罰は是か非か」というところから考え始めることが、適切であり公正な態度であるという風に思われている。 だが現在の社会が概ね、実力・権力や権威を有する者が、そうでないものに対して振るう暴力を容認してしまう傾向にある…

「称する」ことをやめた国

情報収集衛星打ち上げ 4基の監視体制実現へ、H2A16回連続成功 http://sankei.jp.msn.com/science/news/130127/scn13012714040000-n1.htm 日本のロケット打ち上げの成功を伝える上の記事のなかの「事実上の偵察衛星」という表現を見て、何か腑に落ちた…

初めの一歩として

この東京新聞の社説は、先日批判を書いた朝日の社説とは雲泥の差であり、こういう真っ当な記事が今後さらに増えて多くの人たちの心を動かしていくことを望みたいと思う。 無償化見送り こんな時こそ太陽で http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editori…

アルジェリアの事件について

アルジェリアの事件に関しては、一言だけ言っておきたい。 それは、今回の出来事と日本政府の対応が、福島原発の事故に関するものと同じに見えるということだ。

フーコー「啓蒙とは何か」

相変わらず、内外で書くべき話題が山のようにあるのだが、今回もあまり緊急性のないことを書かせてもらう。

デュルケームの「罰」論

19世紀の末から20世紀の初めにかけて活躍したエミール・デュルケームは、フランスが生んだ、歴史上もっとも有名な社会学者の一人だろうが、その講義録『道徳教育論』(麻生誠/山村健訳 講談社学術文庫)のなかで、「学校における罰」、さらには「罰」一般…

奉献の構造

天皇制と天皇の存在は、今でも日本の社会や、日本で生きる者(特に日本国民であるが)の心のあり方を強く規定していると思う。少なくとも、僕自身はそのように自覚している。 たとえば、かつて原発が多大な犠牲を伴いながら数多く作られ稼動し、大事故を起した…

朝日新聞の社説について

朝日新聞をとってないので、よく話題についていけなくなるのだが、今日(9日)ツイッターを見てたら、朝刊に載った朝鮮学校無償化排除問題についての社説のことが、悪い意味で話題になっていた。 見てみると、言葉遣いは一見丁寧だが、確かにたいへん怖い内容…

無償化除外問題についてのパブコメなど

昨年の暮れ文部科学省は、高校授業料無償化を朝鮮学校に「適用しない」と発表しました。

強者の論理を支え続けるもの

非常に典型的な発言だと思うので、批判しておきたい。 大阪・高2自殺:「最悪の大失態」橋下市長 http://mainichi.jp/select/news/20130109k0000m040060000c.html

『弁論家について』その2

昨日、中村雄二郎著『悪の哲学ノート』のなかで、「悪」を、「善」よりも自己を伝達しようとする意欲と能力に勝るものとして捉えるシオランの考え方に言及されていることを書いたが、これは大変示唆に富むと思える言い分なので、中村の同書(p48)からの孫引き…

キケロー『弁論家について』

おととしの正月は、『朱子伝』(三浦國雄著)を読んでいた。去年の正月には、ソフォクレスの戯曲を読んでいたはずだが、今年たまたま読んでいるのはキケローの『弁論家について』である。弁論家について〈上〉 (岩波文庫)作者: キケロー,Cicero,大西英文出版社…