2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『花よりもなほ』

松竹の映画のはじめに出てくる、ウサギの人形劇みたいなのの意味がよくわからん。 あれは何をやりたいんだろう。 この映画は梅田ピカデリーで見たけど、お客さんはそれほど入ってなかった。客層としては年配の人が多いのが意外だった。時代劇だからだろうか?

同胞について

このあいだの、ワールドカップの日本とブラジルの試合を見ていてあらためて思ったのだが、ブラジルという国は、日本からたくさん移民が行っていて、縁の深い国である。最近では、逆にブラジルから日本に働きに来ている日系人の人も多いようだ。 実際、サッカ…

ワールドカップを見ていて

これまでワールドカップを見ていて印象に残ったこと。

『チマ・チョゴリ制服の民族誌』週刊文春の紹介文

『チマ・チョゴリ制服の民族誌』(韓東賢著)と言う本を、早く読みたいと思いながらまだ読めずにいるのだが、『双風亭日乗』さんに、酒井順子によるこの本の紹介文が週刊文春に載ったと書かれていたので、早速読んでみた。 文章は、チマ・チョゴリ制服に対する…

海老坂武『サルトル』

岩波新書から出た海老坂武著『サルトル』という本を読んでみた。 サルトルとフランスの共産党との関係に興味があって、そのことが詳しく書いてありそうだったので読むことにしたのだが、読んでるうちにそのことへの関心は消えてしまった。 この本は、著者が…

関西での上映情報二件(追記あり)

関西地区で、『ガーダ −パレスチナの詩−』と『Marines Go Home』の上映がおこなわれます。それぞれ会場に監督が来られて、トークや質疑応答がおこなわれるそうです。 以下、ML、掲示板から情報を転載します。

『嫌われ松子の一生』

終わり近くに、川原から土手の上を旋回して川面を低空飛行で撮影していくような、不思議で雄大な映像が登場する。これは、どうやって撮ったのか、ほんとに分からない。 そのみごとな映像を見ながら思ったことは、よく夢の中で、これと同じ光景を見るというこ…

貧者のゲーテッド・コミュニティ

酒井隆史の『自由論』のなかに、「<セキュリティ>の上昇」という文章があって、そのなかでいわゆるゲーテッド・コミュニティの三つのタイプの区別が紹介されている(ブレイクリーとスナイダーという人たちによる)。

『犬猫』

この作品はDVDで見ました。 藤田陽子が同棲していた西島秀俊に愛想をつかして飛び出していくところから話が始まるのだが、こうした場面は日本の私小説とかには何度も描かれてきたと思う。それと何が違うのかというと、私小説は出ていかれる男の側を書いてあ…

『マイ・アーキテクト  ルイス・カーンを探して』

何があったのか、ナナゲイは座席が新調されていて驚いた。 この映画は、人にすすめられてみたのだが、たしかに色んなことを考えさせられる作品だった。多くの人に見てほしい映画である。 ルイス・カーンという人は(ドイツのゴールキーパーではなくて)、たい…

『マイ・アーキテクト』付け足し

下のエントリーをアップしてから思い出したこと。

分断について・横田滋氏への書簡紹介

韓国に旅行して、飛行機の窓から大地を見下ろしていると、いつもひどく痛々しい感じを受ける。 あちこちで山が崩されていたり、森林が伐採されてゴルフ場だらけになっていたり、いたるところにビルや町並みが広がっていたりというのは、日本列島を電車の車窓…

分かるということ

他人のことが分かるという場合に、自分の経験や心理から想像して、つまり相手と自分を同一性においてとらえて「分かる」という意味と、他人と自分との差異を「分かる」という意味との、二つがある。

ヒミコ・田中泯・デリダ

前に書いたように、『メゾン・ド・ヒミコ』(犬童一心監督・渡辺あや脚本)について少しかんがえる必要が生じたので、DVDで作品を見直すとともに、キネマ旬報社から出ている同書のオフィシャル・ブックを入手して、出演者のインタビューを読んだりしている。 …

今度の勉強会では

『メゾン・ド・ヒミコ』についてかんがえる必要が生じた、とさっき書いたが、これはじつは近く仲間うちの勉強会件読書会みたいな場で、この映画を題材に少し話をしてみたいと考えているのだ。 その時には、これ以外に二つの短いテキストを読むことになってい…

『ヨコハマ・メリー』

ぼくは映画を見て涙を流すということは、まずない。子どもの頃か、遠い昔にあったような気もするが、思い出さない。だが、この映画では泣いてしまった。あの最後の場面は、いくらなんでも反則だ。 映画が始まってまもなく、シャンソン歌手の永登元次郎が歌い…

『メゾン・ド・ヒミコ』についてのクリップ①

ちょっと必要があって、『メゾン・ド・ヒミコ』について、他の方が書いた感想を探して読んでいってるのだが、素晴らしいのは、やっぱりこのブログのものだと思った。 『あたしはレズビアンだと思われてもいいのよ』 http://d.hatena.ne.jp/maki-ryu/20050827…

「互酬的な交換様式」について

たとえば、宗教は呪術の段階から発展したと考えられていますが、呪術とは、超越的・超感性的な何かへの、互酬的な関係です。すなわち、超感性的な何かに贈与する(供犠を与える)ことによって、それに負い目を与えて人の思う通りにすることが、呪術なのです。(…