2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

運動とか人文系の知とか

猿虎日記 - 日本のデモ というわけで、まどろっこしい書き方になってしまったが、つまり、いい悪いは別として、デモの絶滅、という問題は、デモに行く人々の問題であるというよりデモに行かない人々の問題ではないか、そして、デモに行かせる人々(動員する…

初バトン

唐突ですが、この年になってはじめてバトンというものが、さるところから回ってきました。 ちょっとやってみたいと思います。 「漢字バトン」。 ぼくをイメージさせる漢字は『麺』(!)だそうです。

天皇賞

淀の坂越え、春の「盾」。 いくらなんでも頭は鉄板。 ヒモはトウカイトリックかマッキーマックス。押さえればリンカーンまで。 お金がないので馬券は買えず(涙)。ただ、「元手が用意できないから手を出さない」というのは、勝負事としては「筋」は通る。 そ…

未来の自分

『Freezing Point』の26日のエントリーは、どれもぼくにはおそろしく重要なものに思えた。 そして、全部が強くつながっている。 とくに、二つめのエントリーの中の『年齢からくる絶望が気になる・・・』と言う言葉。 そして、最後のエントリーの 逆に言え…

サディスティックになる時

本を読んで内容を要約しようとしてるとき、自分の「男性性」みたいなものがすごく感じられる。サディスティックということだと思うけど、昆虫や時計をバラバラに解体して再構成しようとする子供みたいに、えらい性急なのめりこみ方をしてることがあって、我…

ピーターズ・マップ

これは「ピーターズ・マップ」といって、陸地の面積比が正しくなるように描かれた地図だそうだ。通常、ぼくらが見ているメルカトル図法による地図だと、北に比べて南の方が小さく見えてしまうという歪みが生じるらしい。 メルマガPUBLICITYで紹介されていた…

「見せしめ」としての

しかし、われわれが隔離や排除に反対するアクションを起こさない――あるいは、そうしたアクションを支持しない――場合、それはわれわれが排除や隔離を否認しているからなのだろうか。こう疑うべきかもしれないのだ。われわれはたんなるニュートラルな傍観者と…

「内なる外部」

『魂の労働』では、アメリカのヒップホップ映画や黒人の音楽文化からのイマジネーションが大きな魅力になっている部分がある。

共謀罪関連

千葉の選挙で自民党が負けたことで、ほんとに共謀罪の審議に影響あるんやろか?http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060424#1145841002 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/2004/0426hs.htm この法律が出来るとどういう影響があるかという一例として、あるM…

労働に関する番組、二つ

共謀罪は「対抗的公共圏を犯罪化する」ものだ、ということが書かれてたと知って、渋谷望の『魂の労働』を読み返している。 この本は、去年の1月にぼくがこのブログをはじめてから読んだ本のなかで、アクチュアルという意味では一番重要な本かもしれない。だ…

『<野宿者襲撃>論』関連の補遺

これは最初に書いておくべきだったかもしれないのだが、生田武志さんの『<野宿者襲撃>論』について書いたぼくのエントリーに、それぞれコメントとトラックバックをくださったkingさんとmatsuiismさんのお二人は、それぞれ同書に関連してすぐれた記事をご自…

『デリダ、異境から』関連の本

すごく紹介が遅れてしまって申し訳ないんですけれども、以前このエントリーのなかで案内していた、甲南大学での『デリダ、異境から』の上映後のディスカッションの様子を収めた本が、人文書院から先日出版されました。こちらです。心の危機と臨床の知 7 心…

『<野宿者襲撃>論』後編

「野宿者襲撃」論作者: 生田武志出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2005/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 93回この商品を含むブログ (45件) を見る 本書では、(おもに少年たちによる)野宿者に対する「襲撃」について、二つの側面から語られている…

大阪に文化はあるのか、という思い出話

土曜日は、以前バイト先でお世話になって、今も付き合ってもらってる同年齢ぐらいの人と久しぶりに会い、梅田の焼き鳥屋で酒を飲みながら話した。仕事の面とか、家族の状況(長男で独身であることなど)とか、似通ったところが多く、何より同年代ということで…

『<野宿者襲撃>論』前編

この本については、前編と後編にわけて書きます。「野宿者襲撃」論作者: 生田武志出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2005/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 93回この商品を含むブログ (45件) を見る この本のなかには、野宿者に対する「襲撃」の壮…

分かった、分かった、分かったぞー!

Bマークがついてる以外のブログのエントリーを、どうやってブックマークに入れればいいのか分からなかったけど、さっきやっとやり方が分かった。 これで、読んでいて「これは」と思った記事をどんどんブックマークして、サイトの端っこのところに表示してい…

李静和『求めの政治学』

私は要約はきらいなの。要約してはいけないと思う。「九・一一」とか「テロ」とかいう言葉で、すべてが要約されてしまう。これだけはちょっと許せないというか、だめなんです、私の場合には。(本書p113) 求めの政治学―言葉・這い舞う島作者: 李静和出版…

「海峡を越えた問いかけ・韓国ハンセン病患者の90年」

土曜日の夜に、ETV特集で標題の番組が放送された。 http://tv.yahoo.co.jp/bin/search?id=46009442&area=osaka じつは最初の30分ぐらいを見逃したのだが、すごくいい番組だと思ったので、感想を少し書いておく。

辺野古の映画のことについて

こちらのエントリーに書いたように、15日から大阪で『Marines Go Home 辺野古・梅香里・矢臼別』という映画の上映が始まります。 TBをくださった『heuristic ways』さんのエントリーにも、この映画を案内する新聞記事が紹介されていますが、先日監督の藤本…

『ネオリベ現代生活批判序説』

しかし、重要なことは、人は一気にトナルを破壊することによって解体することなどできないということだ。トナルを縮小し、せばめ、清掃すること、しかも時をよく選んで、これを実行しなくてはならない。生きのびるため、ナグァルの攻撃をかわすためには、ト…

改革・雇用など

先日のこちらのエントリーの内容に関することで、そのなかで言及した二つのブログで、それぞれくわしい情報が紹介されてました。 『梶ピエールのカリフォルニア日記。』さん(12日の記事。ブックマークにリンクしてます)では、ラテンアメリカでのネオリベ…

反CPE運動への賛辞と危惧

フランスの反CPE運動は、政府側が折れてやっと決着したようだ。 たしかに学生と労働者が、立場の違いを越えて大同団結し、数百万人規模の行動を長期間持続させて、政府に政策を撤回させたというのはすごいことだ。 とりあえず、社会のなかで多くの人たちが政…

これから読む本

今日、梅田のジュンク堂に行った。 あまり単行本を買わないので気づかなかったが、二千円を切るぐらいの価格で、結構読み応えのありそうな本が出てる。 これは、ぼくのようなそんなにお金を持ってない人たちのなかにも、読み応えのある本を読みたいというニ…

桜花賞

なにが映ってるのか分からんでしょうが、写真は山桜に昼の月です。 土曜日の阪神牝馬ステークス、ラインクラフトは勝ててよかった。去年の春以来、ずっと勝てなくて、このまま勝つことを忘れてしまうんじゃないかと心配してた。 二着になったエアメサイアと…

欲望について

こないだのコミュニケーション能力の話に関連してなんですが、ちょっとまとまってないことを書いてみます。 ひとつは、人間には欲望があるということに関して。 男性と女性でいうと、女性が男性の眼差し、つまり欲望によって要求するコードに合わせて化粧を…

高学歴失業者問題とアメリカの民主主義

おおげさなタイトルだけど、他の人の記事の紹介などです。 いつもこういう「寄生的」なスタイルでしか書けないのは、われながらどうかと思う。 こないだ、『ネオリベ現代生活批判序説』という本を買って、ちょうど今日から読みだしたところなんだけど、はじ…

『当事者主権』を読む

当事者主権 (岩波新書 新赤版 (860))作者: 中西正司,上野千鶴子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/10/22メディア: 新書購入: 3人 クリック: 83回この商品を含むブログ (81件) を見る「当事者」というのはよく聞く言葉だが、要するにある事柄に関わって…

「剥ぎ族」を考える

こちらのサイトでは、フランスでのデモやストの状況を知ることができる。http://diary.nttdata.co.jp/diary2006/03/20060328.htmlhttp://diary.nttdata.co.jp/diary2006/04/20060404.html この上の方の記事だが、「壊し族」とか「剥ぎ族」と呼ばれる、デモに…

補足二点

今日アップした二つのエントリーについて、一点ずつ補足します。 まず、こちらの「剥ぎ族」のことについて。 ぼくが思うのは、これからフランスだけでなくて、世界中でこういう「反ネオリベ」的な実力行動が起きてくる可能性があるけど、そのときに、こうい…