2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧
はじめに、前回のエントリーのコメント欄で、「一個人が地球全体のことに責任は持てない」というふうに書いた。たしかにそう思うのだが、同時に何かひとつのことぐらいには責任を持ってもいい、むしろ持つべきだろうとも思う。 これは「関心を持つ」というこ…
前々回のエントリーに、こう書いた。http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20060329/p1 それはともかく、もっと根本的な意味で、「他者を見殺しにすること」がぼくたちが生きることの基本的なあり方なのではないかという感じが、ぼくにはある。 たぶん、ここまでは…
こちらのエントリーを読んで考えたこと。http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20060327/p1 僕らは今まさに他者を見殺しにしながら、毎日たのしく暮らしてる。この問いを問うのがおかしいとは言わないけれども、今・ここでまさに見殺しにしていることそのものも、…
『ブッデンブローク・マウンテン』と覚えてたら、「ブロークバック」だった。なんで、こんな思い違いをしたのか。たぶん、「ベニスに死す」+「魔の山」ということだろうな。トーマス・マンは、そんなに読んでないんやけど。 正直言って、イニスの奥さんは気…
『ブロークバック・マウンテン』の感想を下のように書いたわけだが、考えが足りなかったかもしれない。 性愛だから、エゴイズムを批判するつもりはないけど、そこへ突っ走るわけでもなく、都合のいい「男の美学」みたいなのがやっぱり鼻につく。 こう書いた…
p-navi infoさんに、「パレスチナ・オリーブ」というものの「お得情報」が載ってたので紹介します。 http://0000000000.net/p-navi/info/info/200603281740.htm いまイスラエル領になっているガリラヤ地方というところでパレスチナ人の農民の人たちが作って…
1月30日に行われた大阪市の行政代執行のことが語られるイベントが、4月3日に大阪であるそうです。 http://ikiteikite.exblog.jp/4296023/豪華メンバーで、行ってみたいけど、ちょっと高いので無理です。たしかに、「格差社会」で「機会不平等」だよな。…
さて、じつは「国家と暴力」ということを考えるとき、ぼくが一番先に思い浮かべる具体的なイメージは、米軍基地(特に沖縄の)のそれである。 先日紹介した『沖縄的人生』という本のなかに、西銘牧子という人が書いた「基地雇用員のリアルタイム」という興味深…
ぼくもよく読ませてもらっている『「壁の中」から』さん(たいへん優れた書評が読めるブログです)からTBをいただいたので、ちょっと驚いた。 http://inthewall.blogtribe.org/entry-9932f5bf67e0a286c748f8d7070e19e0.html萱野稔人著『国家とはなにか』も、前…
詩人の上田假奈代さんのブログを読んでいたら、「時間」のことについて、書いてあった。 http://booksarch.exblog.jp/3383919/状況の変化にふりまわされるよりも、「時間の変化のほうに 空気をかんじてるほうが よいのでは」と思ったというのは、すごくよく…
先日、古本屋でこういう本を買った。沖縄的人生―南の島から日本を見る (知恵の森文庫)作者: 上野千鶴子,仲宗根幸市,森田純一,宮里千里,吉江真理子,天空企画出版社/メーカー: 光文社発売日: 2001/07メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) …
そして自分の才能よりはむしろ幸運を頼みとしていたこと、非凡さよりも自分の幸運を信じていたことこそ彼の誇りであった。(「ベルトルト・ブレヒト」より) 暗い時代の人々 (ちくま学芸文庫)作者: ハンナ・アレント,阿部斉出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2…
これは、書評ではないです。 このところ、他の方のブログで「当事者」という言葉を目にすることが多いし、自分もよく使っているのだが、もうひとつ言葉の用法が把握できていない。 そこで、この本を買ってみた。当事者主権 (岩波新書 新赤版 (860))作者: 中…
こちらのエントリーが、すごく面白かったので、ふれておきたい。 『世界、障害、ジェンダー、倫理』さん。 http://d.hatena.ne.jp/x0000000000/20060319/p2 何よりも重要なのは、こうした共同体主義が小さな政府論と結果的に符合してしまう点にある。つまり…
kwktさんの大力作を、やっと読んだ。http://d.hatena.ne.jp/kwkt/20060315#p1 読んでみると、たいへん分かりやすかった。 じつは、内田さんのブログを、最近まったく読んでなかったので、「こういうことを書いておられるのか」と思い、その意味でも参考にな…
韓国の平澤(ピョンテク)での、米軍基地拡張にともなう土地の強制収用に対する抗議と抵抗。 いま、このサイトのトップで、写真が大写しになっている、連行されていく男の人、この人が民衆歌手の鄭泰春(チョン・テチュン)さんです。この方は、夫人の朴恩玉(…
映画関連で、いくつか紹介します。 ひとつは、『PUBLICITY』で紹介されていたもので、中村高寛監督のドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」という作品に関する松沢呉一さんの文章です。 http://www.pot.co.jp/matsukuro/archives/2006/03/12/1122…
『ホテル・ルワンダ』のパンフレットに町山智浩さんが書かれた文章をめぐって、話題が沸騰しているらしいのだが、議論になっていることとはすこし違う点で考えたいことがある。 町山さんのブログで紹介されていた、このサイトの記事から。 このサイトの運営…
『ホテル・ルワンダ』をようやく見ました。 すでにたいへん話題になってる作品なので、内容については詳しく書きません。 1994年にアフリカのルワンダで起きた大虐殺のときの実話をもとにしたドラマで、家族や多くの人たちを救ったホテルの支配人の男性…
またちょっと、ネット上で目についた記事を紹介します。 他にもいろいろあるのですが、とりあえず二つだけ。
先日、日本人と在日朝鮮人の学生でつくっている『日朝友好関西学生の会』というところが主催した集まりに行って、同志社大学教員の板垣竜太さんという方の講演を聞いてきました。 講演のタイトルは『「日朝友好」は可能か?』というもので、たいへん興味深い…
アンテナにリンクを貼らせてもらってる『あたしはレズビアンだと思われてもいいのよ』さんのエントリーを読んでたら、3月6日付の朝日新聞の記事として「カムアウトされた人向けの無料電話相談」ということが書いてあった。 カミングアウト、つまり告白され…
アーレントの「暗い時代の人間性」という講演録が入った『暗い時代の人々』(阿部斉訳)という本が、ちくま学芸文庫から出てたので、買って読みはじめた。暗い時代の人々 (ちくま学芸文庫)作者: ハンナ・アレント,阿部斉出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005…
コメントやTB、ブックマーク、またメールなど、いろいろありがとうございます。 他の方のブログから、最近とくに印象に残った記事をいくつか紹介します。まずワタリさんのブログから、フリーターの生活の現実。 その一方、正社員の労働の実態はというと、p-n…
そのときから五百年生きてるのは そのような砦や 濠をめぐらした聚落が すぎ去った歴史の中でなく 消えぬ痕跡を残して いまもあるということやろう おれも、おれの仲間も一日に十里は走れる足を持っていて いまも駆けている 倒れてもまた起ち上って駆けてい…
先日紹介した齎藤純一著『公共性』という本のなかに、「表象の暴力」という言葉が出てきた。 「表象」というのは、ぼくにはすごく分かりにくい言葉だが、それについては、次のように書いてある。 「表象」とは, 他者の行為や言論を「何」という位相, すなわ…
下のエントリーに書いたことだけど、ひとことで言うと「リスペクト」ということですね。 他人の人生を尊重しなければいけない、という。 ところで、日曜の夜は友達数人と、JR京都駅の近く(南)にある水月亭という豚肉専門の焼き肉屋さんに行きました。 去年も…
ちょっと前に『成城トランスカレッジ!』さんで知った、ライブドア事件についての有名な人の感想を集めたこのブログ。 名前を知ってる人のものだけざっと読んだけど、森達也のコメントが、やっぱり核心をついていると思う。 とくに、堀江評の部分。 ところで…
昨日の『パッチギ!』関連のエントリー、やはりテレビで放映された直後の話題というのは関心がたかいみたいで、リンク元の数字をみても入ってくる人の数が跳ね上がってます。こないだの行政代執行のときも同じような状況でしたが、やっぱりテレビ中継されて…
アドマイヤムーンが勝つんじゃないかな。 フサイチリシャールに完勝した共同通信杯の内容からかんがえて、この馬はそうとう強いと思う。 相手も、サクラメガワンダーでほぼ決まりだろう。もう一頭人気になりそうなスーパーホーネットは、脚質と乗り替りが気…