2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

沖縄に関する記事二つ

沖縄に関係して、気になる記事を二つ紹介します。 ひとつは、那覇のカプセルホテルで亡くなっていたライブドアの元役員、野口英昭氏の死の真相に迫った、週刊文春の今週号を紹介したもので、おなじみのPABULICITYさんの記事。 今号の週刊文春は必読のようで…

コミュニティー・排除・感情・家畜化

うつぼ公園に行った話の続きですが、これから書くことは、その時の会話などをきっかけにして日頃考えていることを発展させたということで、今回の強制排除とか具体的な活動のことには直接関係ありません。 だから、関心のない人は読まなくていいです(笑)。 …

うつぼ公園に行ってみました

先日からずっと書いている、大阪市の公園からの野宿者の強制排除の問題ですが、木曜日に、その排除が行われようとしている場所のひとつである大阪市内の靱(うつぼ)公園というところに行ってきました。 この公園は、大阪市の中心部、オフィス街のど真ん中にあ…

恥ずかしいこと

メルマガPUBLICITYの竹山徹朗さんが、ライブドア堀江貴文の逮捕にふれて、同誌における「ホリエモン評価の変遷」を振り返り、自問しておられる。 たいへん真摯な内容で、頭が下がる思いだ。 ぼくも、このブログでは、特にニッポン放送買収の頃には、堀江擁護…

大阪市公園問題の報道・人間らしく生きる

先日からとりあげている、大阪市の公園から野宿の人が排除されそうだという件の続報です。 今日24日に代執行令書というものが出され、それには期日が30日(来週の月曜)と明記されていたそうです。行政代執行(強制排除)は、この日に行われる可能性が高い、…

映画・不死・家族・欲望

前回の拙エントリーについて、『Freezing Point』さんで特に言及、TBをいただいた。 こちらのサイトの記事に刺激を受けて書いたエントリーでもあったので、今回はそれを踏まえてもう少し書いてみたい。 ぼくが最後に書いた一行(引用されているもの)に関して…

ホリエモンは使い捨てか?

テレビは「堀江逮捕」のニュースで持ちきりだけど、政治家や財界の人間が他人事みたいな非難ばかりしてるのには、本当にあきれる。 選挙にまで引っ張りだして、あれほどもてはやしたのはどこの誰なんだ。 あんたたちがよってたかってスポイルし、利用したん…

今日の社会運動と「欲望の断念」について

テレイシアス あなたは私の気性を責める、が、あなたのうちに住むあなた自身は見えぬらしい、そして非は私にあると言う。 (ソポクレス『オイディプス王』福田恆存訳) 社会運動とひとくちに言っても多岐にわたる。そのなかには、人に関わるようなもの、特に社…

引き続き、野宿者強制排除の件

書きたいことがいくつかあるのですが、このところ書いている大阪市の公園の野宿者追い出しの問題が緊迫してきているので、今日もこの話題をとりあげます。 情報では、来週明けにも行政代執行(強制排除)が行われるかもしれない、ということです。 先日からト…

行政代執行・生活保護・『デリダ、異境から』

昨日紹介したp-navi infoさんのサイトで、やはり昨日のエントリーのなかで、大阪市の野宿者をめぐる状況に関してぼくが使った「行政代執行」という言葉について、詳しく語られています。 ご覧ください。http://0000000000.net/p-navi/info/news/200601171709…

だいたい一年

間抜けな話だが、そろそろブログ開設一周年になるので、なにか気のきいたことを書こうと思っているうちに、いつのまにか節目を過ぎてしまったらしい。 というか、書き出した日と、ブログを公開し始めた日の間にずれがあるので、正確にいつが一周年だったのか…

生きるための最低限のライン

年明けからの大寒波のため、東京では新宿で路上生活をしている人のなかから死者が出たと聞いた。東京に限らず、この寒さは野外で生活をしている人たちの生命を直接に脅かしているだろう。 路上生活で亡くなる人の数というのは、大阪市だけでも年間200人に…

生活保護・強制撤去

下のエントリーに書いた、生活保護の現状を扱ったドキュメンタリー番組のことですが、内容を詳しく紹介しておられるサイトがあることを、id:kwktさんのブログ経由で知りました。http://0000000000.net/p-navi/info/column/200601162023.htm それと、同じサイ…

「生きる意欲」と「否定的な感情」

先日のエントリーのなかで、 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20060110/p1ネオリベの風潮を批判するときに「労働の尊さ」のようなことが強調されるのに違和感をおぼえる、と書いたが、その大きな理由は、「生きる意欲」を誰でもがもっているという前提が、そこ…

ドストエフスキー『賭博者』

賭博者 (新潮文庫)作者: ドストエフスキー,原卓也出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1979/02/22メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 18回この商品を含むブログ (59件) を見る久しぶりに読んだが、やっぱり滅茶苦茶に面白い。 結末の「落ち」は、予測できるのだ…

働くことと生きること

こちらも以前からお世話になっているid:demianさんの一月七日のエントリーは、多くの情報が整理されて提示されており非常に中身の濃い内容でした。http://d.hatena.ne.jp/demian/20060107/p1 これを一覧すると、いまの日本社会が置かれている深刻な状況と、…

遊就館の思想

先日、メルマガPUBLICITYで、靖国神社の敷地内にある「遊就館」のことについて書かれていたので、それについて書きたい。 http://takeyama.jugem.cc/?eid=388#sequel 去年の12月初め、ぼくははじめて靖国神社に行き、そのとき遊就館も訪れた。 明治時代か…

デッサン力

自分にはデッサン力がない。 そう思う。 自分の文章に関してそう思うのだが、考えてみると、絵を習っていたときも、結局それでやめてしまった。 デッサン(描写)力というのは、他人の目で見たときにどう見えるかを考えて対象を描写し、表現するということだ…

嫉妬について

勝手な話だが、先日書いたようなわけで、かなりの間他の方のブログをあまり見ない日が続いた。 年明けからこれではイカンと思って、少しずつ以前よく読ませてもらっていたサイトを覗いているのだが、この間に本を出版された方があったり、事情があって休止状…

デリダ『歓待について』 その2

歓待について―パリのゼミナールの記録作者: ジャックデリダ,Jacques Derrida,広瀬浩司出版社/メーカー: 産業図書発売日: 1999/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (11件) を見る 前回も書いたように、この本に収められたデリダ…

友だちのブログ

ニューヨークに住んでいる、ぼくの知人が最近はてなでブログをはじめました。 現地の生活や、音楽のこと、映画や本のこと、料理やユダヤ系の人たちのパーティーの話、猫の話など、楽しく読める素敵なサイトです。 ぼくも毎回読むのを楽しみにしているブログ…

与えられた時間

最近知ったのだが、ジュネをテーマにした『奇蹟の庭』という優れたサイトがあり、そのなかにジュネのインタビューの文章がいくつか試訳されている。http://www.geocities.jp/captifamoureux/genet.htmhttp://www.geocities.jp/captifamoureux/nhk.htmそのな…

イチロー

古畑任三郎にイチローが出てるんだけど、ものすごくうまい。 もちろん、プロの役者とは違うんだけど、あれだけ出来る素人はいないだろう。 逆に、イチローがこれだけ「うまい」おかげで、プロの役者の演技がどう凄いのか、よく分かった気がする。 それほどう…

デリダ『歓待について』 その1

歓待について―パリのゼミナールの記録作者: ジャックデリダ,Jacques Derrida,広瀬浩司出版社/メーカー: 産業図書発売日: 1999/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (11件) を見るデリダが「歓待」というテーマについて、繰り返…

同質性の重み

昨日、新春早々、id:kwktさんの「Kawakita on the Web」で、当ブログを言及していただいた。 ご承知のように、あちらはたいへん情報量の豊かな立派なブログで、そこで言及していただくというのは、今年は幸先がいい気がする。 その内容だが、昨年の「リンク…

新年のあいさつ

年が変わり2006年となりました。 ブログは定義上「日記」なので、一応新年の挨拶みたいなものを書いておこうと思います。個人的には、年賀状というものをまったく書かなくなって、もうずいぶんになるのですが。 このブログをはじめてから、今月中に丸一…