2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

競馬場で見かけた人々

春近し チューリップ賞の 稽古かな この週末、久しぶりに仁川の競馬場に行ったら和服姿のお相撲さんを見かけた。 関西では、阪神競馬場でお相撲さんたちの姿を眼にするようになったら春の訪れだ。 競馬場と力士と早春という組み合わせ、それに関西という土地…

ブログ・読書・富嶽百景

ある話題についてのブログ上での言及を集約して紹介する「まとめサイト」と呼ばれるものが世の中には数多くあるそうで、このブログの記事も時々そこでとりあげて紹介してもらっているようだ。これはブログを運営する者にとっては、たいへんありがたいことだ…

遺骨の話

また、北海道の遺骨のことを書きます。 先日書いた、朱鞠内という場所での朝鮮人や日本人の遺骨の発掘作業と、遺族への返還は、じつは97年に「東アジア共同ワークショップ」が行うずっと以前から、「空知民衆史講座」という地元の人たちの組織による運動と…

ビル・トッテン氏の言葉から

さっき「ブロードキャスター」を見てたら、ライブドアの問題でビル・トッテン氏が、『株を買うという行為の99パーセントは競馬や競輪と同じギャンブル、マネーゲームとしておこなわれているわけだから、株主の利益や損失など重視しなくてよい。そんなこと…

ぼくが堀江氏を支持する理由

きのうはライブドアのことで、自分がプロのジャーナリストでもないのに、ずいぶん偉そうな書き方をしてしまった。反省してます。 この問題については、右下のアンテナのところにリンクを貼っているPUBLICITYの竹山徹朗さんが、ブログのなかで明快な意見を述…

ライブドア問題におもう

上に、強制労働の犠牲者の遺骨に関する企業の態度について触れたが、日本の企業の体質というのは、これからよく考え直さなくてはいけない重要な問題だ。「内部告発」というテーマにおいても浮かび上がっていることだし、いま話題になっているIT企業によるメ…

植民地支配と日本の責任

きのうは、強制労働や「タコ部屋」労働の犠牲になった朝鮮人や日本人の遺骨の発掘ということについて書き、また強制連行などで朝鮮や中国から連れてこられて強制的に働かされていた人たちの遺骨が日本の各地にいまも眠っているという話、その調査や返還とい…

強制労働と現在

きのうに続いて、「東アジア共同ワークショップ」に関することを書く。 遺骨の発掘 この集まりは、97年以後、夏と冬の年二回おこなわれている。冬は毎年、ぼくが先日まで行っていた朱鞠内という場所でおこなわれているが、夏の方はこれまで日本や韓国の各地…

愛国心と罪責感

毎年北海道の朱鞠内という場所でおこなわれている「東アジア共同ワークショップ」という催しに参加するため、数日間ブログを休んでいた。この催しには、民族、国籍などさまざまな立場の東アジアの若者や年配の方たちが参加していて、今年も強制労働・「タコ…

匿名性について、もう一度

上記のブログと匿名性に関する文章を書いたあとになって、たまたまid:ueyamakzkさんのサイトの、この記事を読むことができた。http://d.hatena.ne.jp/ueyamakzk/20040923読みながらかんがえたこと。 ネットで議論をする場合、それが成立するために開示されて…

「ひかりごけ」

上の記事とは関係ありませんが、こころに残る文章なので、ここに写します。 武田泰淳の小説、『ひかりごけ』の一節です。 相手が指し示した場所に目をやっても、苔は光りませんが、自分が何気なく見つめた場所で、次から次へと、ごく一部分だけ、金緑の高貴…

ブログ・言論かおしゃべりか

どうもぼくには、インターネット上でのプライバシーなどについての意識が欠けているところがあり、他人にご迷惑をおかけすることが多い。反省し、今後改善していきたいとおもう。 そのことは別にして、ネットと匿名性、個人情報という事柄は、ぼくには正直よ…

臨時休業します

明日から所用で北海道に行くので、数日お休みします。来週のはじめ頃再開する予定です。それから、ひょっとして上記のアドレスにメールを送ってくださった方がおられたら、ごめんなさい。メールチェックのときにうっかりして開けないまま削除してしまった可…

愛国心と「国民であること」

昨日書いた、「たまごの距離」さんの記事への言及だが、「自然な感情」の方に話が集中してしまって、あの記事の出発点である「愛国心」というテーマをスルーするみたいになってしまった。少しこのことについても書いておこう。 愛国心という心情について ま…

NHKと猫

NHKの「朝日新聞ロゴ入りジャージー」問題が話題になっているが、今夜の7時のニュースを見ていたら、ライブドアの一件で、フジテレビのロゴどころかあの目玉親父みたいなシンボルマークを派手に使っていたが、あれはどうなんだろう?ライブドアの方も、同じ…

「自然」という言葉について

あるブログで、このところ「愛国心」ということから始まって「自然な感情」ということに関して、興味深い内容が語られ、議論されている。http://blog.livedoor.jp/niwatori5555/それに関連して、少しおもうところを書いてみたい。 まず一般論として、「これ…

「秘密」の話

先日ハンドルネームに関して書いた文章のなかで、「秘密」と構成力、それに市民社会の独立性といったようなことを書いた。これは非常に重要なテーマだとおもうのだが、それに関連して思い出す小説があるので、そのことを少し書いておきたい。 その小説という…

サッカーと日本のプロ野球

先日書いたサッカーの試合の感想の最後に、名前を一回書いたら、「キーワード安英学」で検索して入ってこられた方が記録的な数にのぼった。管理者としては「さまさま」だが、『血と骨』のときの「田畑智子」以来の現象なので、他のところはどうかとおもって…

『フリーター漂流』に関して

NHKスペシャル『フリーター漂流』に関して、これまで何度か書いてきましたが、ある方が、番組の内容紹介と感想の、たいへん優れた文章をホームページにアップされました。 ご本人の承諾を得て、下にリンクします。http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/freeter-h…

ハンドルネームのこと

じつは書くほどのことでもないのだが、この機会に「ハンドルネーム」について、少し書いておこう。

開設一ヶ月を迎えて

このブログもおかげさまで、一般に公開してからちょうど一ヶ月を迎えることができた。この間お世話になり、また勇気づけてくださったみなさんと、一度でも拙文に目を通してくださった方々に、こころから感謝したい。 始める前は、もちろんブログなるものの存…

フリーターと戦争

以下は、考えをはっきりさせるつもりで書いたものです。 大事なことだとおもうのですが、解決法の見出せない暗い内容なので、ご了承ください。

サッカーの試合

きのうのサッカーの中継は、あまり集中して見てなかったのだが、画面で見るかぎりでは大きなトラブルはなかったようで、何よりだった。 一足飛びに良好な関係にというわけにはいかないだろうが、小さい良い種でもまかれたことになれば、と願いたい。 それか…

『フリーター漂流』を見て その2

NHKスペシャル「フリーター漂流」は、幅広い人たちの関心を集めたようで、幾つかのMLやブログでもお年寄りから若者まで、この番組の感想を熱心に語っているのをみることができる。 それだけ、この番組が映し出した現在の社会のなんらかの側面に関して、自分…

『フリーター漂流』を見て

あるところで紹介してくれた方があって、NHKスペシャル「フリーター漂流」という番組の再放送を見た。 この番組は、今の日本の製造業の生産現場が、人材派遣会社に登録するフリーターの人たちを主要な労働力として使うようになっていることを描いたもので、…

再び、サッカーのこと

先日、サッカーの日本対北朝鮮の試合について書いたが、あるMLの情報によると、去年日本でおこなわれた女子サッカーの同じカードでは、朝鮮側の応援席に生卵やペットボトルが投げ込まれていたそうだ。一部では乱闘騒ぎのようなこともあったらしい。でも、こ…

『モーセと一神教』を読む

フロイトの晩年の論文『モーセと一神教』モーセと一神教 (ちくま学芸文庫)作者: ジークムントフロイト,Sigmund Freud,渡辺哲夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/09/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 43回この商品を含むブログ (37件) を見るを読ん…

詩『伝説』のこと

最初に、きのう引用した武田泰淳の文章だが、やはりエッセイ「滅亡について」の一節だった。最近、岩波文庫から、このエッセイを表題作とするこの作家の評論(エッセイ)集が復刻で出たのだが、新書サイズの「ちくま日本文学全集」の「武田泰淳」の巻でも、こ…

蹴球にふれて

来週、日本と北朝鮮のサッカーの試合があるということで、テレビでもそのことがよく報道されている。いまは、両国の関係がよくないということで、試合当日に「不測の事態」が起きないかと、政府も神経を尖らせているというニュースがあった。http://tinyurl.…

言語の多数性と「解離」

先日の文章のなかで、「林立する小さな共同体」への主体の複数帰属がはらむ「解離的」な性格について、これを言語が本来有している性格(多数性)と関連付けて書いたが、そこでいう言語の多数性というのが、どういうことを指しているのか分かりにくかったとお…